1分間300文字の例文

「1分で自己紹介を」「朝礼で1分スピーチを」と頼まれたとき、目安になるのが1分間に約300文字という数字です。 ただ、300文字と言われても実際の分量はつかみにくいもの。この記事では、そのまま読み上げられる例文を実際の文字数つきで3つ紹介します。声に出して読んで、自分の速さを確かめる材料にもなります。

300文字の数え方

この記事の字数は、次のルールで数えています。

当サイトのスピーチ時間計算ツールも同じ数え方です。 自分の原稿を貼り付ければ、何分何秒になるかをすぐに確かめられます。

例文1:職場の自己紹介(299文字)

異動や転職で、新しい部署に初めて挨拶する場面を想定した例文です。

はじめまして。本日から営業二課に配属になりました、山田翔太と申します。前職では食品メーカーで五年間、スーパー向けの営業を担当していました。売り場の担当者さんと一緒に棚の並べ方を考えるのが好きで、新商品の発売日に売り場が完成したときの達成感は、今でもよく覚えています。こちらでは扱う商品も取引先も変わりますので、しばらくは皆さんに教えていただくことばかりになると思います。分からないことはその場で質問させてください。休日は子どもと近所の公園を走り回っています。最近は息子に足の速さで負けそうなので、ひそかに走る練習を始めました。一日も早く戦力になれるよう努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。

例文2:朝礼スピーチ(297文字)

持ち回りの1分スピーチを想定した例文です。テーマは身近な習慣にしています。

おはようございます。今日は、私が最近始めた「三行日記」の話をします。寝る前に、その日あったことを三行だけノートに書くというものです。一行目にうまくいかなかったこと、二行目によかったこと、三行目に明日やることを書きます。始めたきっかけは、仕事の反省ばかりして眠れない日が続いたことでした。三行と決めると、長く悩む前に書き終わります。二週間続けてみて気づいたのは、よかったことが毎日必ず一つはある、ということです。それを書いてから寝ると、翌朝の気分がずいぶん違います。ノートもペンも、家にあるもので十分です。三分もかからないので、よければ今夜から試してみてください。本日もよろしくお願いいたします。

例文3:結婚式の乾杯の挨拶(279文字)

新郎の同僚として乾杯の音頭を頼まれた場面です。乾杯の挨拶は、出席者がグラスを持って待っているため、1分を超えないよう、あえて300文字より少なめにしています。

ただいまご指名いただきました、新郎の会社の同僚で鈴木と申します。僭越ではございますが、乾杯の音頭を取らせていただきます。健太さん、美咲さん、ご結婚おめでとうございます。両家の皆様にも心よりお祝い申し上げます。健太さんは、職場で誰よりも早く出社し、困っている後輩がいれば必ず声をかける人です。そんな健太さんが、美咲さんの話をするときだけは少し照れたような顔になるのを、私たちはずっと見てきました。今日のお二人の笑顔を見て、その理由がよく分かりました。それでは皆様、ご唱和をお願いいたします。お二人の末永いお幸せと、ご両家の皆様のご健勝を祈念いたしまして、乾杯。

原稿用紙だと何枚になるか

手書きで原稿を作る場合は、400字詰めの原稿用紙で考えると分量がつかみやすくなります。 ただし原稿用紙は、段落の頭の空きマスや改行で余るマスがあるため、実際の文字数より1〜2割多くマスを使います。

話す時間文字数(1分300文字)原稿用紙の目安
30秒約150文字半分弱
1分約300文字1枚弱
2分約600文字1枚半〜2枚
3分約900文字2枚半ほど
5分約1,500文字4枚ほど

全日本冠婚葬祭互助協会も、結婚式のスピーチは3分程度が理想で、400字詰めの原稿用紙で2枚半ほどの分量と説明しています。 上の表の3分の行とほぼ一致します。

300文字に収めるコツ

  1. 話すことを1つに絞る
    300文字では、エピソードは1つが限界です。2つ入れたくなったら、より具体的に話せるほうを残します。
  2. 決まり文句の字数を先に引いておく
    「おはようございます」で始まり「よろしくお願いいたします」で終わる場合、それだけで約20文字です。 名乗りまで入れると50文字前後になり、中身に使えるのは250文字ほどです。
  3. 書いたら一度、声に出して計る
    スマートフォンのストップウォッチで十分です。55秒前後で終われば、本番で少し速くなっても遅くなっても1分前後に収まります。
  4. 削るときは文ごと削る
    一つひとつの文を短くするより、文を丸ごと1つ削るほうが、話のつながりが崩れません。

よくある質問

1分間に300文字は速くないですか?

アナウンサーがニュースを読む速さが目安とされる数字で、聞き手が一度で理解しやすい速さです。ただ、人前では緊張して速くなりがちなので、原稿は270文字前後(目標の9割)にしておくと、間を取りながら1分に収まります。

句読点や「」も1文字に数えますか?

数えます。句読点の位置では自然に間が空くため、話す時間に含めて考えるのが実際的です。空白と改行は数えません。当サイトのスピーチ時間計算ツールも同じ数え方です。

面接で「1分で自己紹介を」と言われたら、何文字で準備すればいいですか?

250〜280文字ほどで準備するのがおすすめです。面接では緊張で早口になりやすい一方、面接官の反応を見て言い直すこともあります。300文字ちょうどで作ると、1分を少し超えることが多くなります。

参照した資料

編集方針

例文の人物名・エピソードは架空のものです。文字数は空白と改行を除き、句読点を含めて数えています。実際に話す速さには個人差があります。